※個人的な発作体験や過去のトラウマについて触れています。心身に不安のある方は無理せず読み進めてください。
これは、以前私が経験した発作のこと、そしてそこから始まった回復の歩みについてのお話です。
前回お伝えした発作は、少しずつ回数が増え、症状も重くなっていきました。あるときからは、発作の前に不思議な前触れのようなものが現れるようになりました。原因のわからない緊張感とともに、寒さで震えるように体がこわばり、お腹が小刻みに震えるのです。
「やっぱり心療内科に行ったほうがいいかもしれない」思い切って予約の電話をしました。けれど、コロナ禍の影響で予約はすぐには取れず、実際に受診できるのは2ヶ月後。いつ発作が起きるか分からない不安を抱えながら過ごす日々は、とても長く感じられました。
ようやく迎えた受診日。問診や心理テストを受けたあと、少し緊張しながら診察室に入りました。これまでの出来事や、最近感じているストレスについて話していくうちに、自分でも驚くほど多くのことを抱えてきたのだと気づかされました。
さらに驚いたのは、お医者さんが私の話を聞きながら、私の代わりに怒ってくれたことでした。「本来なら、あなたは守られるべき立場だったのに…!」私はこれまで自分が怒ることすらなく、むしろ「そんなに大したことはない」と思い込んでいました。けれど、その言葉を聞いて、誰かに大切に思ってもらえたような温かさを感じました。
診断は、「幼少期から続くトラウマの影響」。確かに辛いことはたくさんありましたが、それがトラウマになっているとは考えたこともありませんでした。そして、どの出来事がトラウマになったのか、自分でもはっきり分からない状態でした。
まずは体をリラックスさせることが大切ということで、薬を処方されて帰宅。その日から、「自分には心の問題などない」という思い込みから、「自分にはトラウマがある」という新しい認識へと、少しずつ気持ちが変わっていきました。発作はその影響だったのかもしれない、とようやく理解できるようになったのです。
こうして、私は少しずつ回復の道を歩み始めました。
