トラウマ症状というと、
「特別な出来事のあとに起こる特別な症状」
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも実際には、日常の中に溶け込むような形で現れることも多いように感じます。
私も、慢性的な肩こりや、時折感じるふわふわ感を、トラウマによる症状だとは知らずに過ごしていました。
今回は、私が体験したトラウマの症状を6つ挙げてみます。
※この記事は診断を目的としたものではありません。
ここに挙げた反応が当てはまったとしても、それだけでトラウマだと決まるわけではありません。
📖 心や体にあらわれる反応
① 理由がはっきりしない不安や緊張が続く
特別な出来事があったわけでもないのに、
体がこわばっていたり、落ち着かなかったりする。
「リラックスできず、どこか緊張している」
そんな感覚が続くことがあります。
私も、慢性的な肩こりや、眠っている間の歯の食いしばりが酷かったのですが、それが当たり前になってしまっていました。
けれど、トラウマから回復していく中で体が緩んでいき、「リラックス」がどんな状態なのか改めて知りました。
② 些細なことで、心が大きく揺れる
人の言葉や態度、ちょっとした出来事に、
必要以上に心が反応してしまう。
たとえば、よく考えて発言したつもりでも、後から
「相手を嫌な気持ちにさせてないかな」とソワソワしたり、
店員さんにムスッとした態度を取られて
なんだかしょんぼりしてしまったり。
私はそんな小さな出来事に、
心が振りまわされることがよくありました。
③ 何度も自分を責めてしまう
トラウマになった出来事を何度も振り返り、
「自分が悪かったのかな」
「もっと別の対応ができたかもしれない」
と、自分を責めるマイナススパイラルから長い間抜け出せずにいました。
それは、反省というよりも、心が必死に意味づけをしようとしている状態だったように思います。
④ ぼんやりしたり、現実感が薄くなる
気づくと頭が真っ白になっていたり、
周囲が少し遠く感じられたり。
これは、
「刺激から心を守るために起こる反応のひとつ」
と言われることもあります。
私は、緊張したり疲れたりした時に、体がふわふわした感じがして、現実感が薄れることがよくありました。
自分が歩いているのに、動いている足を人ごとのように感じたり、ものを取ろうとしている自分の手を、自分の手のように感じられなかったり。
それがトラウマ反応の一つだということを知るまでは、
他の人もみんな体験している感覚なのだと思っていました。
⑤ 夢やイメージとして、記憶がよみがえる
ふとした瞬間や夢の中で、トラウマを経験していた当時の場面や感覚がよみがえるように感じることもありました。
私の場合は、まるで今起きている出来事のように感じるほど、
強い感情を伴う夢を見ることが続いた時期がありました。
目が覚めたあとも、しばらく気持ちの切り替えが難しく、精神的にも身体的にもエネルギーを激しく消耗していました。
また、日常の何気ない出来事の中でトラウマを思い出す出来事に遭遇し、その時に感じていた気持ちを、まさに今感じるということもありました。
このような症状は、トラウマの出来事を「忘れられていない」というより、「心と体がまだ整理の途中にある」という状態なのかもしれません。
⑥ 短時間で血圧が急激に上昇し下降する
急に血の気が引いて意識が遠くなるような発作を経験することが度々ありました。
病院で検査すると、身体的には何も問題がなく、診療内科でも、パニック発作ではなさそうだという診断でした。
ただ、自律神経の乱れが原因だろうということで、
トラウマケアが必要だということになりました。
この発作が起きる時に、体を観察するようになってわかったことですが、突然、血圧が150以上に上昇し、その直後に80くらいにまで下がっていました。
この症状はとてもキツく、私がトラウマと真剣に向き合うきっかけにもなった症状でした。
🌱最後に
こうした反応が起こるのは、心が弱いからではありません。
心や体が、
過去の危険を忘れないように、
先回りして守ろうとしている
その結果として起きていることが多いのだそうです。
だからこそ、
気合いで抑え込もうとしたり
無理に前向きになろうとしたりすると、
かえって苦しくなることもあります。
気づくことは、回復の入り口でもあります
このような症状は、
これまで必死にがんばってきた痕跡なのかもしれません。
気づくことは、
無理に変わることではありません。
「そういう反応が出るほど
がんばっていたんだな」
と、少しだけ視点を変えてみること。
それだけでも、
心はほんの少し緩むことがあります。
🌷 このブログについて
このブログ Slowly Surely は、
トラウマ体験や支配的な環境を離れたあと、
心の回復をゆっくりと辿っている
ひとりの当事者としての記録です。
同じような経験をした方が、
「自分だけじゃない」
と、感じられる場所でありたいと思っています。
